カービングターンをするために、まずは板をどうすればよいか理解しよう!


どーも、管理人のファンキーボーダーこと、ふぁんぼです。


本記事は、初級プログラムの2になります。

前回の1では、カービングターンへのチャレンジにあたり、是非目指してほしいカービングターンを説明をさせていただきました。


【初級プログラム‐1】

カービングターンってなんなの?ズレちゃいけないの?





さて今回はカービンクターン習得にむけて超超超基本になる、



” カービングターンをするためには板をどうすればよいか



の解説です。

逆の言い方をすれば「板をこうすればカービングターンになる」になりますね。



やみくもに練習をしても上達は難しいです。目的と手段をしっかり理解し効率よく上達を目指しましょう!



【本記事のポイント】

1.常に板を○○するために体を動かす意識をもつ

2.スノーボードは「板自体が回転」と「板を立てる」ことで曲がる乗り物

3.ズレを伴う板自体の回転を抑えながら板を傾けてターンするとカービングになる





意識改革!常に板の動きを意識しよう


当たり前のことなんですが、雪上を直接滑るのはスノーボードです。人間はスノーボードを介して雪上を滑っています。



我々人間はカービングをするにあたり、スノーボードをどう操作して、板をどいういう状況にすればカービングターンになるのか理解しておかなければなりません。




ネット上にはいろいろな解説が溢れ手軽に情報を入手できる便利な時代になりましたが、


” 膝を曲げる・伸ばす、踏む、ローテションをする etc ”


といった抽象的で人間の動きベースのモノが多く、それを行うと板がどうなるのかといった肝心な解説が無いものも見受けられます。




もちろんそういった解説は否定はしませんが、この記事をご覧頂いてる皆様にはこれを機に、


板を○○するために体の○○を動かす “


というように、自分の操作が板にどう影響を及ぼすのか常に意識し、板ベースで技術を考え練習する癖をつけてほしいと思います。





なぜスノーボードは曲がる(ターンする)ことができるのか?


カービングターンを練習していく上で、まずはなぜスノーボードは曲がる(ターンする)ことができるのかしっかり理解しておく必要があります。


曲がる理屈を知らない → 曲げ方がわからない → いきづまる ”


上記のような負の連鎖に陥らないように、ここで理解を深めましょう。

それではなぜスノーボードは曲がることができるのか、大きく分けると2つの運動要素があります。




1つ目の運動要素・自転運動

1つ目は、板自体を回転させることです。

画像のように板自体が回転すればスノーボードの向きが変わるので、結果曲がる(ターン)ことにつながります。 ここでは自転運動と呼称します。



この自転運動は、カービングターンでも使いますがどちらかというと補助的な役割がメインになります。

テールスライドみたいなズレの多いターン等はこの自転運動がメインのターン方法になります。




2つ目の要素・曲線運動

2つ目は、板を傾けてサイドカーブ(くびれ)を利用することです。



板を傾けることでサイドカーブが接雪し、そのカーブに沿って進むことでスノーボードは曲がることができます。ここではこれを曲線運動と呼称します。


こちらの映像の3:50~4:22を御覧ください。曲線運動をより理解していただけると思います。




さて、後ほど詳細を説明しますが、カービングターンではこの曲線運動による曲がり方がメインになってきます。


どちらの運動が良いとか悪いとかではありません。スノーボードは自転運動と曲線運動を組み合わせながらターンをしていく乗り物です。


組み合わせのバランスにより、ズレの多いターンかズレの少ないターン(カービング)になるか変わるだけです。

※私の感覚ではどちらかがゼロになることはありえません
どんなターンでも少なからず自転運動と曲線運動の両方を使っています


ここで理解しておいてほしいのは、スノーボードを曲げる為には自転運動と曲線運動が必要で、我々人間はこの2つをコントロールしていく必要があるということです。


スノーボードはなぜ曲がることができるのか → 自転運動と曲線運動があるから





結局カービングターンをするには板をどうすればよいのか?


スノーボードがなぜ曲がるのか理解していただいたところで本題です。


結局カービングターンをするためには板をどうすればよいのか?

すでにお気づきの方もいるかもしれませんね。


ズバリ、ターン中は板の曲線運動を積極的に使い板の自転運動を極力抑えればいいんです。


つまり、遠心力方向へのズレを伴う板自体の回転を抑えながら、板を傾けてターンすればカービングターンになります。


カービングターンの板の状態 ≒ ズレを伴う板自体の回転が抑制された状態


これからカービングターンを練習していく上で下記を強く意識していただければと思います。


1.板を傾けてサイドカーブメインで曲がる

2.遠心力方向へのズレを伴う板自体の回転を抑える





まとめ


今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

冒頭にも記載してましたが長くなりましたので、もう一度本記事のポイントを記載しておきます。

今一度ご確認いただければ幸いです。


【本記事のポイント】

1.常に板を○○するために体を動かす意識をもつ

2.スノーボードは「板自体が回転」と「板を立てる」ことで曲がる乗り物

3.ズレを伴う板自体の回転を抑えながら板を傾けてターンするとカービングになる


それではよいスノーボードライフを!

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コメント

  1. かず より:

    いつもYouTube見させていただいております。
    「やや後ろ重心」とても勉強になりました。ひとつ質問があるのですが、ターンが終わって上体が立ち上がる時(切り替え時)も同じくやや後ろ重心で良いのでしょうか?(終始、後ろ重心?)

    • ふぁんぼ より:

      かずさん、ご視聴、コメントありがとうございます!
      そして返信が遅れて申し訳ございません。

      終始やや後ろ重心が理想です。

      切り替えでの前後動も1つの手段なのでは否定しませんが、動画内でも説明していたように前重心になると少なからず進行方向にブレーキがかかり前につんのめる力が働きます。

      また、特に切り替え直前(山周り後半)は、板が外力と自分の体重により板が最もたわむデリケートな部分です。
      ハイスピードで内傾角の深いカービングターンになるとさらにデリケートになります。

      雪質にもよるのですがそのデリケートな部分での前移動は、緩斜面で浅いカービングなら問題無い場合が多いですが、急斜面で内傾角の深いカービングでは失敗に直結します。(私もたまに切り替え時に前に乗ってつんのめって刺さりそうになったりしますw)

      簡単ではありませんが、前後動無しでも切り替えはできます。※この辺もおいおいyoutubeやHPで解説したいと思います

      もし切り替えで前後動されてる場合は徐々に少なくし、終始やや後ろ重心の維持を意識された方が今後の発展も考えるとベターだと思います。

      以上、参考になれば幸いです。
      今後ともよろしくお願いします。

      • かず より:

        ご返答ありがとうございます!
        スノーボード歴は長くはなく、カービングもどきができる程度なんですが、切り替え時、体が遅れないように前方向へと意識していました。思い返すと、おっしゃられているように詰まってバランスを崩すことが多々あったように思います。今シーズンは、やや後ろ重心を意識してやってみます。
        今までは考えもせず何となく滑っていましたが、たまたま見つけたふぁんぼさんの動画を見て、理屈から考えることを知り、よりスノーボードが好きになれた気がします。これからもYouTube楽しみにしています。

        • ふぁんぼ より:

          かずさん、ご丁寧な返信ありがとうございます。
          なかなか時間がとれず不定期更新になりますが、よりお役にたてるよう努力してまいります。
          もう少しでシーズンインです。ケガには気をつけてよいシーズンをお過ごし下さい!