はじめに
どうも、ふぁんぼです。
毎度ご覧いただきありがとうございます。
スノーボードでカービングをやっていればそれなりの頻度で耳にする 「板の真ん中に乗る」というフレーズ。
板の真ん中に乗るその目的、直感的に理解できるかとは思いますが、もう少し深堀りして考えるとカービングの上達に絶対に役立つ知識がみえてきます。
また目的をはっきりさせることで、それを達成させるための手段も明確にしやすくなり上達が早くなります。
今回は「板の真ん中に乗る目的」について、以下のポイントにわけて少し突っ込んで解説していきたいと思います。
【今回のポイント】
1.板を効率よくたわませて反発力をもらいスピードをあげる
2.スピードが増すことで運動エネルギーが増え安定したターンが可能になる
3.スピードが増すことで遠心力が増え内傾角を大きくしてターンができる
1.板を効率よくたわませて反発力をもらいスピードをあげる
スノーボードは構造的に、ターン中は板が傾きそしてたわみます。
板がたわめば戻ろうとする力、反発力が生まれます。

板を効率よくたわませた状態でカービングターンができれば、ターン中は常に板から反発力をうけ、その反発力がスピードを上昇させます。

後ほど詳細を説明しますが、この反発力を利用してスピードを上げることが重要になってきます。
また、板の特性によって変わりますが、基本的に板が最も効率よくたわむのは板の真ん中に力を加えたときです。
板の真ん中に乗る主たる目的は、板が最もたわみやすいポジションで乗る、つまり効率よく反発力が利用できるポジションで乗るということです。
板の真ん中に乗る目的は効率よく反発力を利用しスピードを上げるため
2.スピードが増すことで運動エネルギーが増え安定したターンが可能になる
板の反発力を利用しスピードをあげることができれば、運動エネルギーが増します。
運動エネルギーとは運動している物体が持っている仕事をする能力で、 物体の重さと速さの二乗に比例して大きくなります。
ここではまず銃から発射された弾を運動している物体として考えてみます。
雪面に銃で弾を撃てば、弾が速くて重いほど雪面に深くめり込みのがイメージできますね。

スノーボードにおきかえて考えると、より速いスピードで板を立てたほうが雪に対して深く角付けが可能になるのが理解できると思います。
より深い角付けができると、カービング中の板を受け止めてくれる雪の壁の面積が増えるので板が抜けたりするリスクも減り安定してターンができます。

また、深く角付けできれば板が受ける除雪抵抗が増えるので板が曲がろうとする力も増し、より効率的なカービングターンが可能になります。
スピードの上昇に伴い運動エネルギーが増え深く角付け可能、結果スノーボードを受け止める雪の壁の面積が増え安定したターンができる
3.スピードが増すことで遠心力が増え内傾角を大きくしてターンができる
板の反発力を利用しスピードをあげることができれば、遠心力も増します。
ターン中、傾いても倒れないのは遠心力が働くおかげです。
そしてこの遠心力ですが、スピードの二乗に比例し、強くなればなるほど大きく傾くことができます。
自転車などを想像してもらえばわかると思いますが、スピードが出てるほうが大きく傾くことができますよね。

つまり、板の反発力を利用してスピードをあげることができれば、より大きい内傾角でカービングターンができるようになります。
カービングターンをするなら可能な限り大きい内傾角でターンをしたほうが絶対カッコイイです。
内傾角の大きさは正義です。(語彙力)
スピードの上昇に伴い遠心力が増え、より大きな内傾角でのカービングターンが可能になる
まとめ
いろいろ説明させていただきましたが、まとめです。
板の真ん中に乗る目的とそのメリットとは、
最も板をたわませられるポジションで効率よく反発力を使いスピードを上昇させ、運動エネルギーと遠心力を増やし、大きい内傾角で安定したカービングターンをするため
です。
もちろんこれ以外の考えた方もあるとは思いますが、一つの指針として参考にしていただければ幸いです。
それでは最後までお付き合いありがとうございました。
より良いスノーボードライフを!
