ヨネックススノーボード 2021モデルTHRUST(スラスト)試乗レビュー


どーも、ふぁんぼです。

毎度ご覧いただきありがとうございます。


今回はYONEXスノーボード、2021モデルのTHRUST(以下スラスト)の試乗レビューです。






早速ですが2021モデルのスラストは前期モデルよりも安定性が増し、高速域や荒れた斜面でのコントロールリミットがさらにあがっています。



乗りこなすにはそれなりの難しさはありますが、不快な振動をしっかり抑えてくれる安定した乗り心地はマジでヤバいです(語彙力)


これに乗っちゃうと他の板はもう乗れないかも…っていうぐらいにすごいですよ。



それでは詳細レビューをどうぞ!



目次

1.ヨネックススノーボード・スラストとは?

2.前期モデルからの変更点

3.実際に乗ってみた感想





1.ヨネックススノーボード・スラストとは?


このヨネックスのスラストは、テク選や技選等の競技やカービングに特化したモデルで上級者向けの板です。





ハードフレックスにセミハンマー故、乗る位置はシビアで前足は柔軟な使い方が求められので乗りこなすのは難しいです。



ただポテンシャルはかなり高く乗りこなせときのターン性能や安定感は半端ないです。競技ではかなりのアドバンテージが得られると思います。


もちろん競技以外でもカービングフリークにはオススメの1本です。



また、昨シーズンの2020モデルでフルモデルチェンジをとげていますが、今シーズンの2021モデルはさらにアップデートされ進化しています。





2.前期モデルからの変更点


前期モデルからの変更点は主に2点です。


まずはなんといってもデッキ素材!

従来はABS素材を使用していたのに対し、今期はアブソーブデッキという振動減衰性が30%高いPE系新素材に変更され、より高い次元の振動吸収性で雪面をスムーズになめていくような安定したターンを狙っているようです。


前期モデルと画像で比較してみましょう。この黒一色のデッキがアブソーブデッキです。





シンプルなデザインなのは素材の特性的にプリントがのりづらいとかなんとからしいですが、個人的にはどストライクです!素直にカッコイイ!


ハイセンス(笑)なグラフィックで有名なヨネックスですが、余計なことしなくていいからこういうのでいいんだよなぁ…


また、前期モデルからスタベラという振動吸収に優れたカーボンが内蔵され、ただでさえ高い安定性を誇っていたのに今期はスタベラ+でアブソーブデッキでさらに安定性がアップデートされています。



そしてもう一つの変更点!新しく165センチのサイズが追加にされたようですが、韓国向けのサイズらしいので日本では手に入らないとのことです。


その他については前期モデルからの変更点は無いそうです。





3.実際に乗ってみた感想


待ってないかもしれませんがお待たせしました。実際に乗ってみた感想です。

試乗時の条件は下記の通りです。※記事最後の方に実際滑った映像も用意しています



試乗日:2020年4月16日

ボードサイズ:161

斜度:21°(平均)

雪質:シャバ雪





試乗日は4月半ばということもありシャバ雪で不安定な雪質ですが、アブソーブデッキを体感するにはまずまずの好条件でした。



カービング性能に関しては文句無し!

適正な位置に乗れていれば板を立てるだけで鉈で雪面をえぐるように曲がってくれます。



ンギモッヂィイイイイイイイイイイイイッ!



てな感じで脳汁出まくりですw

※上の画像は試乗時じゃないときのものですテヘペロ(死語)



ただノーズの操作に気を配らないとすぐ刺さるし、ターン弧の調整(特に谷回り)は難しいです。


前足の柔軟な操作が求められますが、これはスラストに限らずカービング特化の板全般(メーカー問わず)に言えることなので特に気になりませんw



そして注目の安定性についてですが、ヤバイです。

大事なことなのでもう1回いいます。



マジヤバイです。



シャバ雪の多少荒れたコンディションでも足元は揺らぐことなく、思った通りのターン弧を描くことができます。


車で砂利道を走ると普通は揺れて不快な気持ちになりますよね?

それが全く揺れず安心して運転に集中できるみたいなイメージです。



当ブログで前期(2020モデル)スラストのレビューを、「ECUがフルコンのダンプカーにハイグリップタイヤを履かせた感じ」と表現しましたが、今期(2021モデル)のスラストはそれにスポーツサスペンションを追加した感じです。



【前期(2020)スラスト試乗レビュー】

YONEXスノーボード 2020モデル THRUST(スラスト) 試乗レビュー



もちろんカービング特化モデルなので乗りこなす難しさはありますが、それを補って余りあるポテンシャルがあります。



安定性が増したことで必然的に高速域のアドバンテージがより高くなり、競技向けにさらに最適化され、選手の方にはピッタリの板に仕上がっていると思います。


またゲレンデコンディション関係無しに朝から晩まで滑り倒すカービングジャンキーにもオススメの板です。



ただ気になった点をあげるとすれば、「たわみを開放したときの板の走り」です。


アブソーブデッキによって振動減衰性が上がっているので当たり前かもしれませんが、前期スラストと比べるとややマイルドになった気がします。


ヨネックスといえばカーボン特有の強い反発が有名ですが、ポジティブな言い方をすれば「走りがコントロールしやすくなった」、ネガティブな言い方をすれば「物足りなくなった」的な感じです。


この辺は好みなので良し悪しではありませんが、個人的には後者の印象をうけましたw



さていろいろと偉そうに御託を並べてしまいましたが、試乗したときの映像もご用意しております。※下記映像2:05~





実はこのとき、スラストでコブにもチャレンジしています。

結果は…ご覧になってお楽しみ下さい。



以上、本記事だけでなく映像も含めていろいろと参考にしていただければ幸いです。



最後までお付き合いありがとうございました。

より良いスノーボードライフを!

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